Gut Busters

大腸に食い込む「音」を求めて・・・

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Rock 'n' Roll Longevity

1ヶ月くらい前にショーン・ペン監督の Into the Wild というロード・ムービー(?)を観ました。「すべてを捨てて自分探しに出た青年」という宣伝に惹かれて、ワクワクして観に行きました。簡単な要約は以下の通りです。

超勝ち組の青年クリスは物質世界に嫌気がさし、全部の貯金(250万円くらい)をすべて寄付し、身分証明書も全部燃やし、無一文で旅に出ます。外的な要因に頼らず、自分の力で生きて行く超過酷&ロマンチックな「自分実験」。2年間の旅では色んなファンキーな出会いがあり、彼は様々な人生の真理を発見して行きます。「誰もが一度は自分を試すべきだ!」、「実際に力強い事が大切なのではなく、力強いと感じる事が大切なんだ!」という名言を日記に綴って行きます。彼は皆の反対には耳を貸さず、アメリカの最北、アラスカを目指します。そしてアラスカの中でも最北を目指します。なぜ北なのかはよく分かりません。意志の強さの象徴?人っ子一人いない大自然のど真ん中で捨てられたバスを発見し、彼はそこで「偽りの自分を完全に破壊する実験」を始めます。僕はこの時「破壊」という言葉にイヤな予感がしたのですが。彼はそこで完全な自給自足の生活を始めます。ショットガンで狩りをして、食料にし、完全に自分の力で生きる毎日を送ります。そこで彼は「これだ!これだ!」と感じ、ついに自分の求めていた物の究極形を手に入れた、と日記に綴ります。「実験」に満足した彼は来た道を引き返し、人間界に戻ろうとします。しかし、来た時に渡った小川が氾濫しており、引き返せなくなります。そこでもう一度バスに戻るのですが、彼はそこで始めて孤独と恐怖を味わいます。皮肉な事にその季節になると狩猟の対象になっていた動物たちも姿を見せなくなり、彼は飢餓状態に陥ります。肉を諦めた彼は植物図鑑を片手に野草を採取し、ワイルドポテトなるものを食べます。翌日になると彼は体調がおかしいのに気づき、図鑑をもう一度読み直します。そうすると、彼が食べてしまったのは食べられるものと見分けがつかない毒のイモだったことを知ります。彼は打ちひしがれ、絶望します。その後は嘔吐と下痢の連続で、クリスはどんどん衰弱していき、最後はバスの中で死んでしまいます。彼が最後に書き綴ったものは、「幸せとは他者と共有した時にこそ現実になる」というものでした。

僕が映画を見たときはリサーチ不足で知らなかったのですが、これは実際の話で、クリスの遺体は2週間後ハンターに発見されます。これが更にショッキングでした。

この映画を見て次のように思いました。世界は虚飾に満ちていて、それを超越しようとするロマンティシズムは「超熱い」。そしてそれを実行したクリスの強靭さと勇気は伝説になっても良いくらい凄いものだと思った。アメリカの思想家ソローも自分を実験するために、2年間森で自給自足の生活をしますが、クリスの「蛮勇」はこれに勝る激しさを持っています。自分もこういうのに憧れた時期もあったけど、おっちょこちょいでバカ、しかも臆病だからとてもじゃないけど出来なかった。だからクリスはある意味英雄だと思います。

しかし!しかし!なんか正直な感想としては、どんだけ英雄的な人生でも死んだら終わりだな、と感じました。ああ、俺も年を取ったなあ、と痛感しました。自分はどんなにダメダメでも格好わるくても、生きていたい、長生きしたい、と思いました。いやあ、こんな崇高な映画を観せてもらったのにこんなにしょうもない結論に至ってしまいました。僕は虚飾に満ちた人生を生きるより、死ぬ方が怖いっす!!!死にたくないっす!!!

そこでふと思ったのですが、自分の好きなロックンローラーってみんな死なないなあ、長生きだなあ、と思いました。ロックンローラーは「太く短く、破天荒」な人生を歩むものと一般的には思われていると認識しています。でもそれはデカダンスチックなロックンローラーの一派であって、もっと「バカで情けないのに、やたら図々しく、しぶとい」派はむしろ「そこそこ太く、やたら長い」人生のみならず、現役時代を送っているように思います。

古い順番から行きますと、「悪魔に魂を売った男」(マジで?)Robert Johnson が28歳で毒殺されたのに対して、本家Son House は本業牧師を続けながらデルタブルーズで生涯現役!超長生きで、死因は「老衰」。ロックンロールの「キング」エルビス・プレスリーは晩年激太りで、若くして死んで行くのに対し、ロックンロールの「皇帝」リトルリチャードは、80歳になろうとしている今もなぜか現役。しかも途中で牧師の資格まで取っているし。

その後ロックンロールってものすごい発展をし、その栄枯盛衰の中で様々なひとが消えて行ったり、死んで行ったりするけれど、常に同じ事しかやらないThe Rolling Stones, ZZ Top, AC/DC などは相変わらず現役です。同じ世代のロッカーが結構死んで行ったりしてしまう中でも、Guns 'n Roses のオリジナルメンバーはみんな健在ですしね。バンドは意地を張って一緒にやらないですけど。

花火のようにパッと華やかに散る人生もカッコいいですよね。でもいつまでも渋とく、周りからうざがられてもずっと生きている人生。そんな、人生を歩みたいな、と思いました。うわー、超長く書いてしまった。
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コメント

同感です!
世間とのしがらみの中でしんどい思いをしながら、自ら死を選ばずしたたかに
ROCKし続ける、そんな人々に共感してしまいます。
やはりトシの所為?(^^;)

>zumiさん

いつもBluesyなコメントありがとうございます!「したたかさ」というのは正にBluesy & Rock 'n' Roll な言葉ですね。それにしてもzumiさんも年を感じますか?(笑)20代の危うい時期を乗り越えられればやっとBlues & Rock 'n' Roll の渋とく、図々しく、したたかなワールドに開かれて行くのかな、と勝手に実感しております。

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