Gut Busters

大腸に食い込む「音」を求めて・・・

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Rock or Bust!!!

AC/DCの新譜が出て約一か月経つけど、かなり聴きこんでようやく感想を書いてもいいかな、と思った。我々AC/DCマニアから見ると、これは紛れもない「涙」のアルバムである。マルコムというバンドのエンジンを失ってしまっても、ロックンロールへの愛という名のガソリンを注ぎ込み、走り続けるAC/DCというバンドの真髄を痛感するアルバムである。しかも、その後、これまたバンドの「グルーヴ」には絶対に欠かせないフィルラッドの例の事件が重なったりして、AC/DCは致命傷を負い続けているのである。でも、彼らはロックンロールをやり続ける、と堂々と宣言している。凄すぎる。AC/DCはロックンロールにおいての記録を更新し続ける怪物バンドだ。

さて、アルバムの中身だけど、なんというかほとんど捨て曲なしの素晴らしい出来だ。そして、マルコムがいないからその分気張らなきゃ、というバンドの攻撃的な姿勢が伺える。アンガスなんて、かなり弾きまくっている。前作のBlack Ice, Stiff Upper Lipでは王者の風格というか、心地よい「余裕」が感じられたけど、今回のアルバムは雰囲気が結構違う。AC/DCマニアじゃない人には同じに聴こえると思うけど(笑)。

毎回思うけど、ブライアンジョンソンは世界で一番正当な評価を受けていないものすごいボーカリストじゃないだろうか?あの恐ろしいハイトーンを60代になっても出し続けている秘訣は一体何なんだろう?インタビューでは、「この先も歌い続けるっていうことになるとあのハイトーンはどうやって維持していくのですか?」という質問に対して、「分からない」と答えていた。煙草も吸うし、声には全く気を使ったことがないから、本人でもコンディションの維持の仕方が本当に分からないらしい・・・。

いつも通りの素晴らしいアルバムでいつも度肝を抜かれるAC/DCだけど、最後にマニアならではの細かい意見を書きたいと思う。個人的に(ギタリストとして)AC/DCの凄さを感じていたのは、ギターの「音」だ(こうやって書くと陳腐だなあ)。具体的に言うと、アンガス&マルコムのコンビネーションの音は、とてつもなく「乾いていて」「立体的」なのだ。我々レベルのギタリストがレコーディングとかライブをすると、必ずと言っていいほど、「湿っていて」「つぶれた(平面的な)」音になってしまう・・・。プロのレベルでも、この湿ってつぶれた音はものすごく頻繁に聴く。AC/DCの音の「乾き具合」と「立体性」は宇宙レベルなのだ!

今回のアルバムをシビアに聴くと、立体感がほんのちょっとだけ下がっていることに気づく。と言っても、我々にはとても手の届かない「乾き具合」と「立体性」は見事に保っているのだけど。これでしみじみ思ったのは、「あの音」は紛れもなくアンガスとマルコムという兄弟のコンビネーションが醸し出す音なんだなあ、ということ。でもだから今のAC/DCは劣るんだ、とかは全く思わない(マジで)。マルコムは燃え尽きるまで走り続けて、それで自分の甥にバトンタッチをした。今回のメンバーチェンジは、エゴがどうのこうのとかいう次元ではなくて、燃え尽きるまで転がり続ける、というAC/DCの生き様そのものなのだ。だから今回のアルバムでも堂々たるAC/DCのサウンドは健在なんだろう。やっぱり正に「涙」のアルバムである!
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デルタブルーズについて

最近やっとマディー・ウォーターズが聴けるようになってきたけど、マディー・ウォーターズの「アイドル」・サンハウスはだいぶ前に「魂のギター職人Y氏」に紹介してもらった瞬間からすっぽりとハマることが出来た。全てが生々しくて最高なのである。

さて、サンハウスと言えば、ロバートジョンソンの師として有名である。そして、ロバートジョンソンは誰もが認める、ブルーズ、ロック、カントリー、ジャズなど現代の音楽のルーツである。しかし、彼の師がサンハウスならば、サンハウスこそが現代の音楽の大本ということになるのだ!サンハウス達が奏でる「あの辺の」音楽は、今じゃデルタブルーズとしてカテゴライズされているけど、このジャンルがすべての現代の大衆音楽を作ったとすれば、デルタブルーズは厳密には「古代ポップス」とでも呼んだ方が適切なのだろうか?

マディー・ウォーターズなど、あの辺りのブルーズはシカゴブルーズとして分類されている。デルタブルーズが素朴なブルーズとしたら、シカゴブルーズは何やら暗黒に蠢く人間の生々しい息づかいという感じで、僕のようなナイーブな人間はあの濃さを消化するまですごい時間がかかった。しかし、シカゴブルーズの良さが最近分かってきて、デルタブルーズの良さを何倍も感じることが出来るようになった。もっと多くの日本人が「古代ポップス」に触れれば、日本はもっと元気になるはずだ。

デルタブルーズを聴きこんで改めて思ったことを羅列してみたい。

(1)リズムの丈があってない

1,2,3,4,1,2,3,4 という規則的なリズムに慣れきっている我々からすると、デルタブルーズは奇妙に聞こえる。一つの小節が終わったと思っても、まだフレーズが続いているということが非常に多い(気のせい?)。それもプログレみたいに変拍子なのではなくて、「ちょっと間違えちゃったから、もう一回弾いとこう」みたいなニュアンスなのだ。今のレコーディングだったら間違いなくNGになってそうだけど、それが「伝説」の音源として残っちゃっているところがすごい!

(2)レコーディング中のハプニングがそのまま収められている

初期のロックンロールとかのレコーディングとかにもあるけど、このころのレコーディングは文字通り一発録りなので、途中のハプニングも聴ける。自分が一番度肝を抜かれたのは、サンハウスが歌の途中痰が絡まって咳こんじゃうところ。同じようなフレーズが続く歌だから、本人もきつくなったのか?そして、咳き込んでしまったあと、歌が終わる。これは最初から終わる予定だったのか?それとももうきついから途中で切り上げたのか?分からない。

(3)自分の曲のパクり方がすごい

AC/DCは同じような曲ばかりやっている!ってみんな非難するけど、デルタブルーズはAC/DCの比じゃない。同じフレーズでメロディーも同じだけど、タイトルが違う、という曲がある。しかも、驚きなのは、ところどころ歌詞まで他の歌から拝借しているというところ。さすがデルタブルーズ。スケールが違う。こんなことも全然気にせず、堂々と歌っているところは圧巻だ!

AC/DCのアンガスヤングが、あの辺りのブルーズマンは本当に個性的で、度肝を抜くアイデアの宝庫だ!って言ってたけど、本当にそうなんだ、と痛感する毎日です。

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大腸に食い込むクオーターチョーキングを探求するギタリストです。

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